2023年にTwitterでつぶやいていた、ゲド戦記読書感想のまとめです。今回で3週目くらいか?
まとまっていた方が後で見直しやすいのでこちらに転記しておきます。文体が完全に向こうのノリなのは許してね。一言しか書いていないのもある。
読んだ本一覧
ソフトカバー版は解説がついていないのが残念ポイント。
発端
最近ルグィンの過剰摂取してるんで次は違う作家かなと思ってたら、駿のせいでゲド戦記を再読しないといけなくなったんだが……?
(註:「君たちはどう生きるか」を観た)
感想
読んだ順です。
やっぱり王道少年ファンタジー感あって好き。師匠のじいさんに見い出され魔法学院に入学、若さゆえの過ち、親友との熱い友情! 学院生活するだけじゃなくて就職(?)もする。なお、若い女の子はほぼ出ない。次巻を待て。
若い女とか美しい女とか、いるにはいるけど、だいたい過ちを起こさせるために登場する。
次巻のキーアイテム、エレス・アクベの腕環がちょい出しされるのもニクいね。
捕まえた侵入者(男)が持ってたお守りを「なんやこのガラクタは、大事なもんなんか~? 預かっといたるわ」って感じで取り上げちゃう大巫女さま(少女)。ほんとは男とそのお守りの話をしたいのに、どぎまぎして全然話せなくなっちゃう。良くない???
少女が、こうあらねばならないという枷から、自由になっても良いと解放される話。読んでるとこっちまで女の子の心情になってしまう名作です。異性出てきた辺りからの言いようのない好奇心、ほのかな恋の芽生え。自由に涙する。この巻だけでもいいんで読んで。
この気持ちって、恋・・・!? 本当に?? と思いながらググったら、織田まゆみ先生が「恋とよんで差し支えない」と言ってたので良かった。
http://www.chukyoeibei.org/egakkai/topics/bun/eibungaku19/oda19.htm
引退間近の偉い魔法使いと少年の王子様が旅をする。魔法使いや職人や詩人が力を失う異変が発生。生は死の中にこそ。永遠の命を得ようとしたら、まっとうに生きることもできなくなっちゃうよ。連れは信頼していいのか。竜との絡みもなかなかアツい。
4巻「帰還」
元々、時代的にも差別の強めな世界が舞台なんだけど、それが一層フォーカスされた巻。権威が男の力なら、女の力とは? カスみたいな男がいっぱい出てくるぞ。熟年男女の衰えとしっとりラブシーンを描きつつ、焼かれた少女と一緒に暮らす。生活の描写が良いよね。
衰えというか、「終わった」女と男の話よな。子供が全員独立して旦那を失った女と、すべての力を失って故郷に帰ってきた男と、物心つく前に虐待され醜い姿にされた少女の話。
外伝
「カワウソ」
300年ほど昔の、ある魔法使いが魔法の学院をつくった話。海賊の暴君が治め、悪い魔法使いたちが好き勝手魔法を使う、乱れに乱れた時代。女のまじないがなぜ卑しいものとされるようになったのかなど、その辺の解説もありアースシー世界の理解が深まる。
しかしなんだ、魔法使いたちがめちゃくちゃに使って、手の女たちが守ってきた技を、学院の形に残すことになるわけだけど、最終的には学院から女は締め出されるのよな。
自分を助けてくれた女を、自分は助けられなくて、もうわんわん泣いちゃうよな…… それはさておき、太眉ちゃんとの初々しさのあるやりとりもいいよね。
「ダークローズとダイヤモンド」
コテコテのラブストーリー!
「地の骨」
本編で言及されていた、ある魔法使いが地震を鎮めた話。独りではなかったんだ。
「湿原で」
過ちを犯した魔法使いを、ある男が迎えに来る。人は変わることができる、その名前の意味も。
「トンボ」
最終巻に繋がる話。没落領主の娘が、自分が何者かを知るために学院の門を叩く。大賢人不在のまま意見が真っ二つに割れる学院。
現状維持と革新の話でもある。そして彼女の正体は……って話だけど名前でモロバレしてんだよね。
急にめっちゃ喋るようになるセセラク王女よくない??
かつて2つに別れた種族が再び争い出す。その理由は、我々が約束を破ったからだという。約束とは何か、死者の国は誰がなぜ作ったのか。石垣が崩れるときすべてが変わり、治され、そして、別れも訪れる。アースシー世界の根本が語られる最終巻でした。
風の十二方位
「解放の呪文」「名前の掟」
「風の十二方位」から「解放の呪文」と「名前の掟」も読みました。名前の掟とか最後エグいじゃんね。
おわり
「ゲド戦記研究」を読みました。数年ぶりのゲド戦記マラソン、6か月読み続けましたがこれでおしまいです。また何年か後に読み返すだろうな。